【報告】第3回NMAT研修会(第301回ねりやくステップアップ研修会)
(防災委員会 提供)
JPALSコード:13-2019-0187-101
日本薬剤師研修センター:1単位
日時:令和元年11月26日(火)19:30~
場所:練馬区立区民・産業プラザ ココネリホール
演題:第3回NMAT研修会 ~トリアージ~
演者:直和会 平成立石病院 副院長 大桃丈知先生
出席者:105名(会員56名・非会員26名・基幹病院9名・他12名[行政、柔道整復師会、問屋の皆様])
今月のねりやくステップアップ研修会は、
昨年より始まったNMAT研修会の第3回目を行いました。
内容は『トリアージ』というテーマで、
直和会 平成立石病院 副院長 大桃丈知先生にご講演賜りました。
NMAT研修会とは、防災委員会の提供する「NMAT事業」の研修会です。
NMATとは Nerima Medical Assistance Teamの略称で、
災害時医療支援薬剤師を養成する事業です。
事業内容としては、
・研修会の実施(2年間で4回開催)
・練馬区の医療救護所訓練への参加
・イベント等で区民への防災関連啓発活動の参加
・AED講習会の参加
・備蓄医薬品のランニングストック管理への協力
・ICTを活用した安否確認システム(ねりやく情報ネットワーク) の情報共有活動
今回の講演では、
「トリアージの基礎知識」について講義
・トリアージの意義
・関連用語
・トリアージ方法
「STARTを身につけよう」について講義・机上実習
・START(変法)とは
これらについてご講演いただき、
また机上にて実際にトリアージタッグへ記入しながら記載方法を確認しました。
最後に「トリアージを体験しよう」ということでトリアージを行う薬剤師役と傷病者役に分かれて実習を行いました。
傷病者役は傷病者カードに書かれた役を演じ、薬剤師役は講義で学んだSTART(変法)を用いて押し寄せる傷病者に対しトリアージを行いました。
実習→振り返り→実習・・・といった流れで、役を変えながら実習を3回行いました。
振り返りでは、足りていない視点等について大桃先生よりご指摘いただき、回を重ねるごとに新たな「気づき」がでてきました。
ただ闇雲にトリアージを行えば良いのではなく、その現場に合わせた対応が必要な事や、
第2回NMAT研修会でもとりあげた「CSCATTT」にあるコマンド&コントロール等の医療救護所での活動に必要な概念も盛り込まれた実習でした。
今回学んだSTART(変法)・トリアージタッグの記載については、
繰り返し行うことで精度があがるものかと思います。
練馬区で行われる医療救護所訓練では、薬剤師もトリアージを「行う・補助する」一員であります。訓練は毎年行われておりますので、学んだ知識・技術を忘れないように是非ご参加を検討してみてください。
今回学んだトリアージに加え、医療救護所での活動についてより一層理解が深まると思います。
防災委員会
主担当理事 大木 隼人