【報告】令和4年度　第二回　練馬区薬剤師会地区薬剤師研修会

JPALSコード：１３－２０２２－０１４３－１２６
東京都薬剤師会　薬剤師生涯研修認定：２単位

日時：令和5年３月26日（日）１３：００～１７：００

場所：ホテルカデンツァ東京　地下２階　ラ・ローズ

参加者：１６４名　　会場参加４２名・Web参加１２２名（学生9名）

 

次　第

 

司会者　理　事　佐　谷　怜　子

 

１．開会の辞　 　 　　　　　　副会長　小　田　真　也

 

１．会長挨拶　 　 　　　　　　会　長　伊　澤　慶　彦

 

１）都薬アワー

『更なる地域貢献を目指して～生涯学修に取り組もう～』

● 東京都薬剤師会からのお知らせ 　　　　　　　　公益社団法人東京都薬剤師会
１ 電子処方箋と薬剤師資格証(HPKI)　　　 　　　　　副会長　　山　田　純　一
　　 ～これからの薬局に求められる薬局DX化～　　　 理　事　　犬　伏　洋　夫
２ 薬剤師・薬局に関する考え方
３ 東京都薬剤師会が行う生涯学修への取り組み
　　 ～対人業務の更なる充実に向けて～
４ 後発医薬品の選択の指針(湿布薬の物性試験)

２）臨床薬学講習

　高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施
　　高齢者の高齢者の健康・フレイル予防

　東京都健康長寿医療センター研究所
　　福祉と生活ケア研究チーム 研究部長 石崎 達郎 先生

３）保険講習等

・警視庁から 　　警視庁練馬・光が丘・石神井警察署各警備課

・診療報酬上の特例措置について等 　　　一般社団法人練馬区薬剤師会

・各委員会からのお知らせ　　　　　　　　 医療保険・地域連携委員会

１．閉会の辞　 　 　　　　　　副会長　輿　水　　淳

 

 

今年度第二回目の地区研修会では、前回に続き感染対策を考慮し、会場参加とWeb参加の両方を活用する取り組みで実施しました。

先ず、「都薬アワー」といたしまして、
公益社団法人東京都薬剤師会　副会長　山田　純一先生　　理事　犬伏　洋夫先生に
『更なる地域貢献を目指して～生涯学修に取り組もう～』というテーマでご講演いただきました。

 

 

次に、「臨床薬学講習」といたしまして
東京都健康長寿医療センター研究所 福祉と生活ケア研究チーム 研究部長 石崎 達郎先生に
『高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施 高齢者の健康・フレイル予防』
という演題でご講演賜りました。

 

高齢者における健康とは、
「心とからだの動き、からだの構造など」の“生命レベル”
「身の回りの行為、家事、仕事など」の“生活レベル”
「家庭内の役割、仕事、地域社会参加など」の“人生レベル”
などがあります。

元気な身体と活動的な生活が大切となり、生活機能が低下する要因としては、疾病・老化が二大原因との説明がありました。

また、フレイルは要支援・要介護の危険性が高い状態な為、生涯を通じた健康管理をすることで、フレイル予防をしっかりと行う事が出来るとの事でした。

後期高齢者のフレイル以外での健康課題では、複数の慢性疾患の併存、処方薬剤が多いポリファーマシー、低栄養、口腔衛生などがあり、高齢者の特性を踏まえた保健事業が様々な形で実施されおります。また、高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施が令和２年４月から開始され、市区町村単位で実施しています。

我々薬剤師としても、服薬指導やフォローアップを行いながら、ポリファーマシーへの取り組みや疾病の重症化予防、低栄養について等、薬剤師としての職能を発揮すべく内容が多くある事を再認識する事が出来ました。

今後は個々の薬局のみならず、行政と連携した地域の取り組みが、高齢者の健康余命の延伸に繋がると感じました。

 

次に警視庁練馬・光が丘・石神井警察署各警備課の皆様から、薬物乱用や爆発物の実例や実際の爆発物実験を実施し、会員へ注意喚起をして頂きました。

その後、保険講習等と致しまして、
練馬区薬剤師会からのお知らせとして、
練馬区薬剤師会　伊澤会長より「医療保険講習（調剤報酬改定に向けた議論の経緯と４月からの調剤報酬上の留意点）」、栗原理事より「国保年金課協働事業について」、大木理事より「防災委員会からのお知らせ」をお話させていただきました。

 

 

閉会の辞

新型コロナウイルス感染症の影響が少しずつ落ち着き、今後は様々な活動が再開していく中で、石崎先生の講演にもありましたが、今後は行政と連携し地域を支える活動も大切だと感じました。

栗原理事から説明もありましたが、国保年金課との協働事業も令和５年度では新たな取り組みとして発展致しますので、是非皆さんと協力して取り組んでいきましょう。

 

医療保険・地域連携委員会
主担当理事　友光成仁